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ホルモン補充療法

ホルモン補充療法について

ホルモン補充療法(HRT)とは

ホルモン補充療法(HRT)とは女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏に伴う諸症状や 疾患の予防ないし治療を目的に考案された治療法です。
更年期には、卵巣機能の低下に伴い女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下し、ホットフラッシュや多汗、イライラ・抑うつなどの精神症状を始めとして多岐な症状が出現することがあります。症状が強く日常生活に支障がでる場合、ホルモン補充療法での治療が保険適応になります。またエストロゲンは骨密度を維持し、脂質代謝や認知機能にも有益な働きを保つことがわかっています。よって、閉経の時期が早い場合(45歳未満)は更年期症状がなくても、エストロゲン欠乏による機能低下を防ぐためにホルモン補充療法をすすめさせていただく場合があります。


ホルモン補充療法には乳癌や子宮体癌のリスクがあることが知られていますが、最近の研究では投与期間や投与方法でリスクを大幅に減らすことができることがわかっています。ホルモン補充療法ガイドラインでは、多くの研究結果より、乳癌については5年未満の 施行であれば有意な上昇は認めないと結論づけています。また子宮体癌に関しても黄体ホ ルモンとの併用投与によってリスクは上昇させないとされています。よって投与期間、投与方法については患者さんに説明・相談した上で、必要に応じてホルモン療法を開始していきます。万が一乳癌や子宮体癌がすでに存在していれば、ホルモン療法で増悪させる可能性がありますので、開始前の乳癌検査・子宮頸癌・体癌検査、採血を必須検査としています。また、治療中にも年1回の検査を必須としています。


ホルモン補充療法の一般的な副作用として、不正出血や乳房痛などがあります。症状が出現した場合には投与量や薬剤、スケジュールの変更で改善できる場合があります。また、投与方法には、パッチやジェルなどの経皮剤と内服の方法があります。月経の状況や閉経からの期間、症例に合わせて相談の上、提案させていただきます。重度の肝障害や血栓症・乳癌の既往など、ホルモン療法ができない(禁忌となる)場合もあります。また重度の高脂血症の場合や閉経後10年以上経過している場合などはホルモン補充療法による副作用が、メリットを上回る場合もありますので、治療を勧めない場合もあります。個々の患者さんと相談の上、症状の緩和に沿う様に進めさせて頂きます。