おべんとうの時間

 こんにちは、ミラザ新宿つるかめクリニックの岡本です。
 20年近く前のこと。九州出張の折に機内誌を捲っていて目に留まったのが「おべんとうの時間」でした。お弁当と主人公の写真に始まり、お弁当にまつわる悲喜交々の物語が続きます。それを紡ぐ阿部直美さんの綴り方には作る人と食べる人への愛情が溢れています。私はいっぺんでこの連載が気に入り、以後飛行機に乗る際の楽しみになったのでした。  

 それからしばらくして、NHKで「サラメシ」という番組が始まりました。働く人たちのランチがテーマですが、彼らの職場や家庭も紹介されます。さまざまな仕事や家族のありようは観るものにとって新鮮で、これも好きな番組の一つになりました。ときどき登場しては職場のランチをカメラに収めるフォトグラファーの阿部 了さんは阿部直美さんのご主人です。「サラメシ」は「おべんとうの時間」をヒントに始まったのではないかと密かに思っています。  

 私のお弁当は自作です。毎朝ワンコの散歩を終えて、彼女にドッグフードとお芋(これが好物)を少しあげた後、家族の朝食を準備する。「体重を減らす!」決意をしてからこれが私の日課になりました。おかずの基本は野菜とオムレツ。スマホのアプリでレシピを見ながらの調理ですが美味しく、綺麗に焼き上がると嬉しいものです。
 

 今日はスイートコーンを入れて少し甘めにしました。ウィンナー3本に野菜を添えて300kcalくらい、これにトースト1枚とミルクティーをいただくので500kcal超くらいだと思います。そして食べながら、ランチを作ります。オムレツと昨夜の夕食の残り物をロールパンに挟んで出来上がり。水筒に入れたミルクティーとともに持参します。



 こちらも600kcalくらいでしょうか。

 食べることはささやかな楽しみでもありますね。『孤独のグルメ』の冒頭に流れるイントロ、「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、束の間、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである」に共感される方も多いのではないでしょうか?

 63kg台の体重をキープしている私は「腹八分目」を心がけているので満腹にはなりませんが、自作のランチで元気になって午後に向かえるのです。    

 最近は空の旅をすることがほとんどなくなり、楽しみがひとつ減って残念に思っていました。ところが、このブログを書くために検索をしていたら、ありました!「おべんとうの時間」。ネット上で読むことが出来るのです!!いい話を聞かせてくれるなあ。これもささやかな幸せですね。

※ ドラマ『孤独のグルメ』より引用しています。

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