低用量ピルのフレックス投与法について その① 基本編

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低用量ピルのフレックス投与法について その① 基本編

 こんにちは、ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科の佐野です。私は産婦人科専門医、女性医学会専門医・抗加齢医学会専門医であり女性のヘルスケアやピル・ホルモン治療を専門としています。今日は低用量ピルのフレックス(連続)投与法について説明します。

 

 2017年にフレックス投与法の低用量ピルであるヤーズフレックスが日本で初めて発売されました。これは月経困難症や子宮内膜症の治療においてはかなり画期的な出来事でした。ではフレックス投与法とはどんなものでしょうか。

 

 フレックス投与法とはシンプルにいうと「生理の数をできるだけ減らしてしまおう」という方法です。従来の低用量ピルは21日間実薬を内服し、7日間休薬するというサイクルでした。この場合休薬の間に消退出血が起こるので、生理はおおよそ月1回のペースで来ます。一般的には低用量ピルを飲んでいると生理の量も減り、生理痛は軽くなります。しかし重度の月経困難症や子宮内膜症がある場合、ピルを飲んでいてもまだ生理が来ると辛い(飲んでいないよりはいいけれど)という方も結構おられます。


 そこで下の図の様に休薬回数を少なくして「生理の回数自体を減らせないか」と考えて作られたのがフレックス投与法です。1回の生理が辛くても、回数が減れば相対的に楽になるのではという仕組みです。


 ではフレックス投与法ではどのように薬を飲むのでしょうか。まず月経1日目より薬を11錠内服します。24日目までは出血があったとしても飲み続けます。25日目以降もそのまま飲み続けますが、継続していると出血が起きてくることがあります。そこで出血が3日間連続して起きたら「これ以上は子宮内膜がもたないよ」という休薬の合図になります。この合図がでたら4日間休薬をおきます。するとまとまった消退出血が起こり、子宮内膜がリセットされます。4日間の休薬が終わったら再度新しい周期に入り、上記を繰り返します。

 

 このフレックス投与法の場合、図の青い矢印の部分の内服期間は25日から最長120日までと幅があります。出血が3日間連続して起きたら休薬をおいてリセットをしますが、出血が起きない場合は最長120日まで内服が可能です。この場合は年間の生理を3回程度まで減らすことができます。

 

 ただしこの出血の程度には個人差もあります。出血しやすい方もいれば、出血しにくい方もいます。またピルを飲み始めの頃は出血しやすく、すぐにリセットがきて周期は短くなります。やがて内服期間が長くなると段々出血しにくくなり、周期は伸びていきます。このように個人の出血のしやすさに合わせて周期をフレキシブルに変えることができるのがフレックス投与法と呼ばれる理由です。

 

 ただみなさんの中には「生理の回数を減らすのって大丈夫ですか??」と思われる方もおられるかもしれません。そこで次回のブログでは生理の回数が少なくてもいい理由やフレックス(連続)投与の優れた効果について説明していきます。

 

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